実家暮らしを続けながら自立していくことは可能です。
世間は『一人暮らし=自立』とか『実家暮らし=依存』とレッテルを貼りがち。
でも周りを見渡せば、一人暮らしをしていても親の支援を受けている人ってけっこう多いですよね。
そこで今回は『実家暮らしで自立できない原因や解決法』を、私自身の経験も踏まえてお話しします。
『このまま実家暮らしを続けていても大丈夫か』という不安があっても大丈夫。
実家で家族と一緒に暮らしながら、自立心を養っていくことはできますよ。
実家暮らしだと自立できないと言われる3つの原因
『実家暮らし=自立できない』と周りから言われる原因は3つあります。
当てはまる項目が多いほど、依存度は高いと言えるでしょう。
【① 金銭面での自立】お金や仕事のワガママ度
1つ目のチェック項目はお金。
実家暮らしだと、一人暮らしと比べて『家賃・水道光熱費・食費』がかかりません。
その分だけ、お金にルーズになってしまうんですね。
もちろん夢や目標があって、一時的にフリーターをして収入が低い場合は仕方ありません。
参考⇒フリーターなら実家暮らしが良い!ただ将来を見据えた生活が必要
ただ『実家だからお金かからないし正社員にならなくていいよね』という考えは危険。
どこかのタイミングで、親は定年を迎えて年金生活になります。
そうなったときは、あなたが金銭面でも親を支援しなければいけません。
実家暮らしでお金がかからない暮らしをしていると、どうしてもお金遣いが荒くなってしまいます。
それは同世代で一人暮らしをしている人から見れば、『自立していない』と思われるでしょう。
【② 生活面での自立】掃除・洗濯・料理ができますか?
2つ目のチェックポイントは生活面です。
あなたは親の代わりに家事がどれくらいできますか?
掃除・洗濯・料理のレベルを思い出してください。
極端な話だと親が急に入院したとして、あなたが代りにどれだけ家事ができるか。
これが実家への生活面での依存度となります。
掃除や洗濯は家電に任せれば大丈夫。
ただ自炊に関しては、できて損はありません。
将来的に一人暮らしをするにしても、同棲や結婚をするときも必須のスキル。
当たり前のように家事を誰かにやってもらう生活を続けているなら、それは自立しているとは言えません。
【③ 精神面での自立】親の存在をどのように考えているか
3つ目のチェックポイントは精神面での自立度になります。
あなたは親の存在について、どのように考えているでしょうか?
もし『うざい』とか『嫌い』と考えているなら、依存度が高いと言えます。
私も当時はそうだったのですが、一人暮らしをすると親の大変さが身に染みるんですね。
ただ実家暮らしだと感謝を言葉や態度で表せないことが多いです。
親の大変さを体感する方法はいろいろあります。
その中でもオススメなのが、実家暮らしに時間制限をつけること。
家を出るタイムリミットを決めて暮らすことで、親への接し方も変わっていきます。
- 金銭面で出費が少なく浪費しがち
- 生活面で親に家事を任せっぱなし
- 精神面で親への感謝を感じにくい
実家暮らしの自立する方法【金銭面での自立心を養う】
最初は金銭面で自立する方法を考えて行きましょう。
一人暮らしと実家暮らしでの、お金の使い方の違いや親との関係性について見ていきます。
① 一人暮らしの固定費分のお金を何に使うか
自立をするということは、まず一人暮らしのときにかかる固定費分は稼ぐ必要があります。
もし来月から実家を出ることになっても生活できるレベルですね。
一人暮らしにかかるお金は平均月16万円なので、まずは月収16万円を目指しましょう。
すでに正社員などで収入が安定している場合は、この月16万円を何に使うか考えて行きます。
自立というテーマで見るなら、この16万円を『貯金』と『仕送り』に分けるのが理想。
実家暮らしをしている社会人は月3万円ほどを生活費として親に渡しているというデータがあります。
つまり月3万円以上を親に渡して、月10万円前後を貯金するのはどうでしょうか?
(自由に使えるお金は毎月3万円という設定で計算しました)
親の立場からしても月3万円のお金がもらえるのはありがたいはず。
それに実家暮らしの間に貯金するという選択も、今後の出費に備えることができます。
金銭面で自立するためのお金の捻出方法
- 月収16万円を稼ぐ
- 月3万円を親に渡す
- 月10万円を貯金する
この生活を実現するためには、まず正社員か長期アルバイトをする必要があります。
フリーターの収入は月16万円が平均なので、フリーターでも正社員でもどちらでも構いません。
月収16万円の目途が立ったら、お金の使い方を工夫していきます。
私が心掛けているのは、給料が振り込まれた翌日に貯金分を引き出すこと。
今回の例だと親に渡す3万円と貯金する10万円を、給与の振込日の翌日に引き出します。
そして3万円は親に渡し、10万円は貯金用の口座に移動しておく。
余ったお金を来月の給料日までに使うという方法になります。
先に貯金する工夫をするだけで、確実に毎月貯金ができる体質になれますよ。
- まずは月収16万円を目指す
- 親に渡す生活費は月3万円
- 貯金は月13万円ほどする
実家暮らしで自立する方法【生活面での自立心を養う】
次は生活面での自立心を養っていく方法について。
実家暮らしだと、ついつい親に頼って家事全般を任せっぱなしになります。
そんな環境で、どのように家事スキルを身につけばいいのでしょうか?
① 家事は家族単位で負担を減らしていく
洗濯や掃除は、やろうと思えば誰だってできます。
なので何か新しく覚えることもありません。
そこで提案したいのが『家電の買い替え』です。
洗濯機や掃除機など、次に買い替える時期になったら、あなたが親の代わりに家電を選んであげましょう。
そのときの選び方は『家族全員の家事の負担が軽くなるもの』に絞ります。
- ルンバ
- 乾燥機付き洗濯機
- 食器洗い機
一人暮らしするときも、こういった家事が減る家電を買うのがおすすめ。
将来の家電選びの練習も兼ねて、賢い家電選びで親の負担を減らしてあげましょう。
② 休日に1品、料理を覚える
掃除や洗濯は家電に任せることができます。
ただ料理はそういうわけにはいきません。
仕事がある平日に関しては、料理をするのは難しいでしょう。
なのであなたが休日の日に、親の代わりに夕食を作ってはいかがでしょうか?
1週間に1品の料理を覚えるなら十分に可能です。
今はYouTubeを見れば、基本的な料理の簡単な作り方が乗っているんですね。
平日のスキマ時間に休日に何を作るかYouTubeで調べる。
そして休日に買い物をして、そのまま新メニューに挑戦しましょう。
10品ほど料理を覚えれば、一人暮らしをするときもスゴイ楽になります。
親の負担も減り親孝行という面もあるので、休日に料理の勉強をするのはおすすめです。
逆に家事を今までと同じように任せっぱなしにするのは甘えになるので要注意。
- 親の代わりに家事家電を選ぶ
- 休日に買い物と料理をする
実家暮らしで自立する方法【精神面で自立心を養う】
最後は精神面で自立する方法を考えて行きます。
親への感謝が自然に出てくる環境を作る方法はあるのでしょうか?
疑似一人暮らしをするのが一番
精神的に自立するには一人暮らしをするのが手っ取り早いです。
条件は親の手助けを借りないこと。
仕送りをもらったり、料理を作りに来てもらっては意味がありません。
ただ自立するためだけに、いきなり一人暮らしをするのも大変ですよね。
そこで提案したいのが『疑似一人暮らし』
例えばマンスリーマンションを短期間だけ借りるという方法です。
職場の近くに借りれば通勤時間を減らすこともできます。
2カ月~3カ月だけでも一人暮らしをするだけで、親のありがたみは感じられますよ。
それに実家暮らしならではのストレスや辛さからも解放されます。
自分の部屋を独立させる
マンスリーマンションを借りることに抵抗があるなら、実家で暮らしながら全てを一人でやる環境を作ってはいかがでしょうか?
例えば親に『これからはもう全部一人でするから』と宣言します。
- 部屋代を家賃として親に渡す
- 自分の食べる分は自分で買い物して料理する
- 自分の部屋で出たゴミは自分で分別して出す
このように実家で暮らしているけど、暮らしの全てを自分でやってみるという方法。
これだけでも精神面での甘えは無くなります。
- 短期的に一人暮らしをする
- 実家暮らしのまま独立する
実家暮らしのまま自立している人もいる!カタチにこだわらないでOK
実家暮らしをしている人全員が自立していないわけではありません。
一人暮らしをしていてもお金や生活を親に頼っている人はいます。
なので外から見た暮らしよりも、あなたの親への依存度をチェックしましょう。
金銭面・生活面・精神面で、どれだけ親を頼っているか。
そして少しずつでいいので自立していくように暮らしを変えていけばOK。
実家暮らしはお金や時間を自由に使えるという点では最強です。
その環境を活かして暮らすのも間違ってはいませんよ。