実家暮らしは、社会人になったあとも続けて問題ありません。
確かに世間的には、『一人暮らしをしろ』という声もあるでしょう。
ただ家庭やあなたの状況を考えた上で実家住まいを選んだのなら、文句を言われる筋合いはないはず。
今回は社会人が実家暮らしをするときの注意点や暮らし方を見ていきます。
- 社会人で実家暮らしする人の割合について
- 実家暮らしを続けるメリデメ
- 暮らしのコツ【お金・恋愛・休日】
社会人になったからこそ、親とのかかわり方など見直す箇所はあります。
家族全員で暮らしを負担することで、お互いに利点がある生活が送れますよ。
実家暮らしを社会人で続けるのはダメ?世間の声
まず社会人で実家暮らしを続ける人の割合や世間の声を見ていきます。
今は実家暮らしを続ける人も増えていますよ。
社会人で実家に住む人の割合
LINEリサーチが実施したアンケートによると、入社直後に一人暮らしをしたのは全体の33%。
実家暮らしは59%という結果になり、入社直後は実家から通勤していた人が多いことが判明。
この33%という数値には、学生時代から一人暮らしをしていた人も含んでいます。
なので社会人になった直後に、一人暮らしをする人は少ないことがわかりますね。
ただその後に一人暮らし率は高まる
入社して時間が経つにつれて、一人暮らしをする社会人の割合が増えていきます。
これは新生活に慣れて、一人暮らしをしやすい環境が整うため。
または収入が安定したり、転勤といった会社の事情も含まれます。
入社直後は実家暮らしでも、その後に一人暮らしへ移行する。
これが社会人の大きな流れとなります。
- 入社直後は実家住まいが多い
- ただその後に一人暮らしを始める
- 結果的に実家住まいの社会人は珍しくなる
実家暮らしを社会人がするメリット・デメリット
それでは社会人後も、実家に暮らすメリットやデメリットは何があるのか。
実際に30歳まで実家で暮らした、私の経験をもとにお話しします。
社会人が実家で暮らすメリット
まず社会人直後に感じるメリットは、仕事に集中できること。
家での暮らしは以前のままで成立するので、入社直後は仕事だけを考えることができます。
新しい環境に適応していくのに、実家暮らしは強力な味方になるんですね。
次に感じるメリットはお金。
一人暮らしをしない分だけ固定費が浮きます。
親に生活費を渡したとしても、余ったお金で趣味や貯金に回しやすいんですね。
またその後に感じたメリットは支えてくれる人がそばにいる安心感でした。
私は社会人になって3年目に体を壊したのですが、家族が近くにいることは心強かったです。
会社を辞められたのも家にいたからですし、療養に集中できたのも親が支えてくれたから。
このように家族が支えてくれるという環境が、社会人後に感じたメリットでした。
社会人が実家で暮らすデメリット
一方で実家暮らしをするデメリットも関していました。
まずは社会人になったあとも、子ども扱いされて干渉があること。
『職場で上手くやれてる?』という心配はありがたい。
でも『残さず食べなさい』とか『たまの休日は外に出なさい』など、子供扱いされ干渉がウザいときがありました。
こういった関係が当たり前になると、自立するチャンスを逃すことにも繋がります。
料理もまかせっきりだと、仕事のストレスを合わせて太りやすくなりますし。
また恋人ができたときは、実家暮らしが面倒くさいと感じることが増えました。
仕事終わりの夕食デート・休日のお泊り・旅行etc
外出するときに『どこに行くの?』と聞かれ、返答に困る日々(笑)
正直に親に伝えると、結婚など不要な期待をもたれることが怖かったんです。
親に恋愛の話をしにくい人は、恋愛面において実家暮らしがデメリットになりますね。
■メリット
- 入社直後に仕事に集中できる
- 自由に使えるお金が増える
- 体調不良のときも家族の支えがある
■デメリット
- 親の干渉から離れられない
- 自立できるタイミングを逃す
- 恋愛では面倒くさいと感じることが多い
実家暮らしを社会人がするときのルール【お金編】
次は社会人後も実家で暮らすときの、ルールについて見ていきます。
会社からもらった給料を、どのように使えばいいかを要チェック。
① 家に入れるお金はいくら?一か月の生活費
SUUMOの調査によると、20代~30代で実家で暮らす人の約7割がお金を入れていました。
特に20代後半になると、お金を家に入れる人の割合は増えていきます。
20代前半は収入が少ないことや、奨学金の返済などがあることが原因。
ただ20代後半からは、親にお金を渡すのは当たり前という流れです。
生活費としては平均額は約3万円。
20代前半だと3万円で、30代後半になると5万円弱となりました。
これらの平均額を目安に、生活費を親に渡しましょう。
あなたが住む部屋の家賃代や食費を考えると、3万円でも少ない方かもしれません。
ただ親の立場からすれば、月3万円の収入が増えるのは助かるはずです。
生活費を渡さないとなると周りから甘えと言われても仕方ありません。
② 親への臨時お小遣いも検討する
私は親への生活費以外でも、いろいろと家庭で必要な出費を出していました。
少額なものなら果物とかお菓子、高額なものだと家電も負担。
普段からお世話になっているので、親孝行という意味も込めて親にプレゼントしていたんです。
義務として渡す生活費以外でも、プレゼントとして金銭的な援助をすると親も喜んでくれますよ。
③ 貯金額は同世代より多めを目指す
親に生活費を渡したとしても、一人暮らしの固定費と比べると安いのは確か。
なので貯金については、同世代の平均より多い額を目標にします。
令和元年に金融広報中央委員会が行った調査によると、単身世帯の年代別貯金額は以下の通りです。
- 20歳代…106万円
- 30歳代…359万円
- 40歳代…564万円
- 50歳代…926万円
- 60歳代…1335万円
貯金したいときは、貯金用の別口座を作って天引きするのが確実です。
余ったお金を貯金しようとすると、浪費が進んで貯金ペースが落ちるんですね。
そうではなく先に収入から貯金を引いて、余った額で暮らすという方法。
これなら確実にお金を貯めることができますよ。
- 親に生活費として月3万円渡す
- 家庭の臨時出費も支払う
- 同世代より多い貯金額を目指す
実家暮らしを社会人で続けるときのルール【恋愛】
恋愛面に関しては実家暮らしはデメリットの方が大きいです。
恋人との関係性別で、親との接し方を見ていきましょう。
① デートには実質門限がある?
社会人でデートとなると仕事終わりが定番になります。
このときにネックになるのが夕食。
親に『今日は夕食いらないから』というと『何で?』と聞かれるんですね。
まあデートと正直に言えばいいのですが、私のように恥ずかしい人もいるかと思います。
そんなときはデートの曜日を固定する方法がおすすめ。
毎週金曜日にデートするなら、『金曜は遅くなるから夕食はいらない』と伝えることができます。
金曜日なら夜遅く帰ってきても、土日が休みなら問題はありません。
明日の仕事のことも考えずに、ゆっくりデートを楽しめますよ。
② 相手の家に泊まりや外泊はさらに面倒
デートに関しては仕事終わりが多いですが、休日はお泊りしたいときも出てきます。
外泊デートも、実家暮らしだと窮屈さを感じてしまうんですよね。
毎週のように友達と旅行などと言えば不自然だし、言い訳を作るのが大変です。
こうなってくると、親に恋人の存在を打ち明けるタイミングとなります。
特に反対されるわけでもないので、ハッキリと『付き合っている』と打ち明ける。
恥ずかしいし、その後の質問タイムも面倒ですが、今後お泊りデートをするには必要な作業です。
実家暮らしは仕事やお金の面ではメリットが大きいのは事実。
でも恋愛となると急にデメリットが顔を出してくるんですよね。
実家暮らしを社会人で続けるときのルール【休日編】
最後はプライベートでの過ごし方について見ていきます。
将来的に自立することも踏まえた過ごし方となります。
① 休息は一人の時間を作った方が良い
仕事で職場の人といて、家に帰ったら家族がいる。
寂しさを感じることはありませんが、常に人の目を意識しないといけないのも事実。
そこで休息したいときは、一人の時間を作りましょう。
- 自然が多い公園を散歩
- 知らない土地を散策する
- 行きたかったカフェへ行く
- スパでマッサージをしてもらう
体をリラックスさせるのはもちろん、心のリラックスも必要。
特に入社直後は慣れない環境でストレスが溜まっています。
自覚はなくても疲れているので、一人の時間を確保してボーっとするのも良いですよ。
② 家事(特に料理)は社会人としてできた方が良い
余裕があるときは休日に家事にチャレンジしましょう。
理由は親が体調を崩したときに代わりに、家事をする必要が出てくるから。
あと将来的に一人暮らしをしたときに、家事能力があると楽に生活ができるからです。
洗濯や掃除に関しては家電に任せてOK。
なので料理を中心に勉強すると良いですよ。
自分なりのレシピを10品でも持っておくと、一人暮らししたときにメチャクチャ楽です。
YouTubeで見ながら料理を勉強すれば、美味しい料理が簡単に作れるようになります。
『自立≒家事≒料理』といっても過言ではないので、余裕がある日は料理にチャレンジしましょう。
③ 親孝行は車ドライブが最適
生活費以外でも、たまには親孝行をしてみませんか?
いろいろと実家暮らしのときに親孝行っぽいことをしたのですが、一番好感触だったのが車のドライブでした。
やはり年を取ると、少しずつ行動範囲が狭くなっていくもの。
『行きたいけど少し遠い』『帰りの運転で疲れそう』
このように考えて行きたい場所を諦めている場合も多いです。
なので年に数回は親を連れて、日帰り温泉など旅行に行ってはどうでしょうか?
家事からも解放され、旅館でゆっくり過ごすことができます。
もちろんあなたの両親が望んでいることを叶えてあげるのが一番。
ただ迷ったら車を運転して、遠出してはいかがでしょうか?
お互いに助け合える関係性を作っていれば、実家暮らしは最強です。
『実家暮らしは◯歳まで!』という世間の声にも惑わされなくなりますよ。
社会人になっても実家暮らしで何もしないのはダメ!親の支えとなる
社会人になったからと言って実家を出る必要はありません。
特に入社直後は仕事に慣れることを最優先に考えると、実家で暮らした方が良いでしょう。
ただ学生のときと同じ感覚で家にいるのは辞めませんか?
親を金銭的にも援助できるようになるのが社会人。
できる範囲内でいいので生活費や親孝行などを初めて、お互いにサポートし合う関係が理想です。