フリーターだからと、何となく実家暮らしを続けるのは危険です。
もちろん収入が不安定な時期は、実家暮らしをした方が良いでしょう。
ただ将来的なことを考えると、就職がしにくくなり親の介護も必要となります。
何となくフリーターで一人暮らしをすると、危機感が感じられないので注意が必要。
そこで今回はフリーターが実家暮らしをするときのリスクや対策をお話しします。
私自身もフリーターをしながら実家暮らしを続けていました。
『きっと大丈夫』と根拠のない安心感を持っているとヤバいかもしれませんよ。
実家暮らしとフリーターの相性は良い
現時点で実家暮らしをすること自体は問題ありません。
なぜならフリーターと実家暮らしの相性は良いからです。
フリーターの割合について
日本のフリーターは労働力調査によると、2020年で約136万人いると言われています。
- 15~34歳で正規雇用として働いていない
- かつ家事や学校にも通っていない
夢があってバイト生活をしていたり、資格などの勉強をしている人。
さらに近年は35歳以上でも、フリーターをする人も多くなっています。
なのでフリーターをしていること自体は、珍しいことではないんですね。
フリーターの収入の不安定さと一人暮らしの生活費について
フリーターと実家暮らしの相性が良い理由は、一人暮らしの生活費にあります。
一人暮らしで必要な生活費は家計調査によると約16万円ほど。
一方で厚生労働省が調査した基本統計調査によると、フリーターの平均月収は18万円となっています。
ここから国民年金や国民健康保険、所得税や住民税が引かれるので、手取りで言うと約16万が平均。
つまりフリーターが一人暮らしをしようとすると、生活費だけで収入が消えてしまうんですね。
もし夢や目標があってフリーターをしている場合は、一人暮らしだとキツイと言えます。
やりたいことに専念できず、今の生活を続けるためのバイトが大半を占めるから。
なので現時点でフリーターをしながら実家暮らしをするというのは、問題ないでしょう。
- フリーターは実家暮らしの割合が多い
- 一人暮らしすると生活費がカツカツになる
- 現時点で実家住まいをするのは正解
実家暮らしでフリーターを続けるリスク【時系列】
フリーターと実家暮らしの相性は良いのは確か。
でも今後もフリーターを続けるとなると話は別になってきます。
私自身の体験談を踏まえて、フリーターのまま実家で暮らすリスクをお話ししますね。
① 最初は実家暮らしのメリットを感じる
大学を卒業後に就職した私ですが、3年目に体調を崩して退社。
その後に療養生活をして、社会復帰としてフリーター生活を始めました。
当時の私の目標は『正社員として仕事を再開すること』
そのためにアルバイトで働く体力をつけていたんですね。
最初はフリーター生活と実家暮らしのメリットを実感していました。
『一人暮らしだったら金銭的にも精神的にもきついな』と親に感謝。
このようにフリーターで実家住まいをすると、自分の目標に集中できます。
これは実家暮らしをする最大のメリットと言えますね。
② 何もしないままだと親の迷惑になっていく
私がフリーターのまま実家暮らしを続けるのはヤバいと思ったのは、親の再就職がキッカケでした。
60歳を過ぎ同じ会社で再就職という形で働き始めた父親。
ただ収入は減ってしまい、以前と同じような生活ができなくなっていたんです。
その時期をキッカケに私は再就職を決意。
無事に正社員になり親に生活費を渡すことで、親の金銭的な負担は軽減されました。
このように時間が進むにつれて、親の収入は減るリスクがあります。
そのときに同じようにフリーターを続けるのは、家族全体で見てもきつくなるんですね。
なのでフリーターで実家住まいを続けるときは、期限を設定するのがおすすめ。
夢や目標を何歳まで追うのか。
もし迷ったら、私のように親が60歳になるタイミングを期限にすると良いですよ。
③ 自分が親を助ける側になる
さらにその後のことを想像すると、フリーターのままだと厳しい状況が待っています。
例えば親が定年を迎えて仕事を辞めたら、年金だけで生活することになりますよね。
その後も親の介護が必要になれば、フリーターとして自由にお金は時間は使えなくなります。
人生は何が起こるかはわかりませんが、親の世話については可能性が高い。
もちろん夢や目標があってフリーターをしているのは問題ではないです。
ただ特に理由もなく『正社員が嫌だ』とバイトを続けていると、将来的に厳しくなりますよ。
【補足】フリーター×実家暮らしだとモテない
オマケ的なことになりますが、フリーターで実家暮らしだとモテません(笑)
年を取るごとにフリーターという働き方も、実家暮らしという過ごし方もNGになります。
婚活などを考えているとすれば、厳しいのは確実。
それに恋愛が始まったあとも実家暮らしだと、泊まりデートがしにくいなどデメリットもあります。
このように実家暮らしはメリットばかりではないので、一人暮らしできる状況を作っておくのは大事なんですね。
- 現時点ではメリットの方が大きい
- ただ親の定年で世帯収入が減ると厳しくなる
- 親の介護も考えると金銭的にきつくなる
- 年を取るごとにモテなくなる
フリーターで実家暮らしをするときの暮らし方
最後にフリーターとして、どのように実家暮らしをすればいいのか。
理想の過ごし方を私自身の経験を踏まえてお話しします。
最優先すべきは夢や目標の達成
最優先すべきは今あなたが持っている夢や目標です。
バイト優先の生活にならないように気を付けたいですね。
- 夢があってフリーターをしている
- 資格の勉強があってフリーターをしている
- 学校への資金集めでアルバイトをしている
そういった夢や目標を叶えることに全集中しましょう。
実家暮らしならバイト時間を少し減らしても問題はありません。
バイト代を節約して貯金も始める
フリーターは収入が不安定です。
それは実家暮らしをしていても関係ありません。
なので実家住まいで出費が少ない時期を利用して、貯金も始めましょう。
趣味などを我慢する必要はありません。
固定費を見直せば、毎月少しずつでも貯金はできます。
- 格安SIMを使う
- 音楽のサブスクを辞める
- 動画のサブスクも辞める
- 水筒を持参する
- クレカで支払ってポイントを貯める
将来的には正社員になったり実家を離れることもあるでしょう。
就職活動にしても、一人暮らしにしても資金はあって損しません。
実家暮らしで貯金しやすい今だからこそ、少額から積立を始めます。
親への支援を生活費以外で考える
正社員の場合は月平均3万円ほどの生活費を親に渡しているというデータがあります。
ただフリーターだと月3万円を渡すのが難しいケースもあるでしょう。
なので月1万円~月2万円など平均より下回るのも仕方ないです。
私自身もフリーター時代は年末に20万円ほど渡していました。
ただ生活費以外で家族の役に立つことはできます。
それが家族の代わりにリサーチを担当すること。
親世代はスマホ・Wi-Fi・家電などに苦手意識を持っている人が多いです。
なので接客で店員さんの言われるがままに買い物をしてしまう傾向に。
そこで私が心掛けていたのが、親の代わりに商品を選んであげることでした。
結果的に両親は2人で通信費1万円から4000円に。
家電やお米などもネットで安く買ってポイント還元するなど、お得な生活を教えてあげました。
このように生活費を渡す以外でも家族に貢献することはできます。
フリーターだとお金の支援が難しい場合があるので、お金以外の手助けも考えましょう。
学生のときと同じ感覚で何でも親に頼りっぱなしだと精神的に自立できるチャンスを失います。
就職する年齢や時期は決めておく
夢や目標を追いかけるのは素晴らしいことです。
ただもし叶わなかったときに全てを失うような状況を作るのはリスクが大きいですよね。
そこでフリーターを続けながらも、その期限を設定しておいた方が良いです。
- 何歳まで夢を追いかけるのか
- あと何年で就職活動を始めるか
- 独立して軌道に乗らなかったら?
このように夢や目標が達成できなかったときに、別の選択肢を用意しておくのも大事です。
実家暮らしだとフリーターを続けながらお金と時間を自由に使えるのは事実。
ただそれがずっと続くわけではありません。
社会人後も実家暮らしを継続するにしても、収入の安定性を求めるのは大切です。
- バイト生活にならないように夢に全集中
- 固定費を節約して貯金もしておく
- 生活費を渡す以外の親孝行も考える
- フリーター期間に期限を設定しておく
現時点でフリーターなら実家暮らしは正解!ただ将来的な準備は必須
フリーターなら収入を考えると一人暮らしは難しいです。
一人暮らしを続けるためにバイトのシフトが多くなるので、バイト生活が中心となるんですね。
なので夢や目標があってフリーターをしているなら、実家暮らしの方が良いでしょう。
ただ親の年齢を考えると、そのまま実家で暮らし続けるのはリスクがあります。
将来的には親の収入もなくなるので、あなたが生活費を負担しなければなりません。
なので将来を見据えながら、何歳まで夢を追うのか、何歳を目安に就職するのかは考えておいた方が良いですよ。
社会人後も実家暮らしをすること自体は私は賛成です。
実家暮らしという環境を活かした暮らしを意識しましょう。